
フリップミュージックさん主催の音楽トークイベント「イエローマジック音楽夜話」に行ってきました。
スタート時間前ぎりぎりに開催場所である
ふらんす座のビルに到着。
なぜか女性ばかりがズラッと入り口に並んでいます。
しかもみんな若い。
へ~
YMOは若い女性にも人気なのか。
なにしろYoungにもMiddleにもOldにも人気だもんね、などとTHE MANZAIネタを思い出すあたり年齢がバレてしまいそうな。。。
結局それは別のイベントの行列だったということが判明し、バタバタとふらんす座へ。
すでに10人以上のお客さんが座っていました。
開演前のBGMは大貫妙子さんの「カーナヴァル」。
教授が手掛けたジョルジオ・モロダーばりのデケデケシンセベースが気持ちいい。
オープニングはフリップミュージック店主の沖本さんと、高校時代のバンドメンバーだった川村さんによるビハインド・ザ・マスクのカバー。
サビの手弾きシンセ、そして生(?)ヴォコーダーがすごくよくて感激。
司会はマイクさん、そして語り手に吉松さんを含めた合計4人が
YMOについて語ってくださいました。
テクノドンを除くオリジナルアルバム(ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー~サーヴィス)を時系列に並べて、プレ
YMOともいうべき細野さん、教授、幸宏さんの初期ソロ作品からスタート。
個人的にはこの頃の話題が一番面白かったです。
YMOがデビューした1978年頃の社会・文化的なムーヴメント、そして当時の音楽シーンを複数のキーワードをポンポン提示していきます。
ピンクレディ、ディスコ、インベーダーゲーム、SF、中国シルクロード、西遊記(ドラマ)、フュージョンブームetc.
僕のように後追いで
YMOを知った者にとって、こういう当時のバックグラウンドを実体験された方の言葉には強い説得力を感じますね。
ここでピンクレディ「ウォンテッド」のカバーが流れます。
規則正しいシンセベースのンテンテ♪のビートが、テクノポリスのそれにいかに影響を与えたかよく分かりました。
インストフュージョンバンドだったYMOがテクノポップへと変貌するきっかけを作ったのが、DEVOとクラフトワーク。
ここでDEVOのサティスファクションのカバーが流れます。
原曲(ローリングストーンズ)から逸脱したミュータント的な曲。
クラフトワークに関しては、意識はしていたけどあえて言及することは少なかったとか。
とかく比較されがちなクラフトワーク。
彼らは人間がロボットのふりをしてロボットが音楽を作ったらどうなるか?をコンセプトとしていたのに対し、YMOは飽くまでもライブバンドであったという見解。
これは僕も賛成しますね!
華やかなテクノポップのイメージを作り上げ、超売れっ子になった後にリリースしたBGM、テクノデリック。
これがとんでもなく暗かった。
暗かった、というより従来のイメージを裏切った問題作だったと。
僕も最初にBGMを聴いて、困惑したのをよく覚えています。
ソリッド~の頃のキラキラしたシンセは鳴りを潜め、サンプリングやエフェクトに凝りに凝りまくった、これぞニューウェイヴ!という手法。
そして、沖本さんもYMOで一番好きだというBALLET。
さらにYMO後期の浮気なぼくら~サーヴィス。
ここらへんになるとTVへの露出が増えて、アイドルへの楽曲提供やプロデュースが増えていきました。
いわゆるテクノ歌謡の誕生です。
流れたのは、安田成美「風の谷のナウシカ」
細野さんがいい仕事してますね!
リリースされたのに劇中で使われることがなかったという、いわくつきの主題歌。
ちょっと危ういボーカルのピッチがいい味を出しています。
その他、貴重な秘蔵音源や増殖、サーヴィスのコント部分などを流してみんなでゲラゲラ笑いました。
コントで損してるよねー、コントがなければアルバムとして最高なのにーというお客さんからの突っ込み。さもありなんです。
最後にちょっといい情報をご紹介。
お客さんから、増殖のジャケットに使われたYMO人形が広島で見られるという驚きの情報が!
三次にある「
メインストリーム」というショップで、幸宏さん人形が店頭にあるそうです。
これは是非見てみたい。
おかげさまで楽しいひと時を過ごすことができました。
まだまだ語りたいネタがあるので、第二弾があるとかないとか(笑)
次回もあったらぜひ参加したいです。

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